リンカーン日誌

或る量的遺伝学者のテニュア取得までへの道

コールド・スプリング・ハーバー研究所での学会参加記

先月はコールド・スプリング・ハーバー研究所にて開催されたProbabilistic Modeling in Genomicsに参加してきました。コールド・スプリング・ハーバー研究所が開催している数ある学会の中では比較的異色で、確率や統計学を全面に押し出して分子生物学に取り組もうという姿勢が学会の趣旨です。正式には今年が記念すべき第一回目の開催であり、他のCSHL学会と同様に定期的に開催することを検討しているようです。

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GO-FAANG参加記

10月の上旬にワシントンD.C.で2日間に渡って開催されたGO-FAANGに参加してきました。FAANGプロジェクトはパイロット・プロジェクト段階ではAgENCODEなどと呼ばれていたようにENCODE (Encyclopedia of DNA Elements) の産業動物版です。同様にENCODEに触発されたプロジェクトとしてはマウスを対象としたMouse ENCODEやモデル生物を対象にしたmodENCODEがあります。

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産業動物におけるMeSHエンリッチメント解析

今回は半年近く前に出した論文の紹介です。実は一度過去に近況報告として簡単な箇条書きにて触れていますが、僕たちは年始にMeSHエンリッチメント解析を行うBioconductorパッケージを発表しています。MeSHとはMedical Subject Headingsの略でアメリカ国立医学図書館が管理している包括的な生命科学用語集です。

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最も多く読んだジャーナルのリスト - 2012年度・2013年度・2014年度

こちらこちらの記事に触発されて自分が過去に論文を多く読んだジャーナル(論文誌)名を年度毎にまとめてみました。残念ながら修士課程時代の記録はないのですが、博士課程に入学した2012年度からは読んだ論文を記録として残してあります。下記に上位10誌を挙げてみました。同順位の場合はアルファベット順に並べています。

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