リンカーン日誌

或る量的遺伝学者のテニュア取得までへの道

ESALQ訪問記 - 移動日 (5/14-15)

今回はネブラスカ大学リンカーン校とサンパウロ大学との提携の一端としてサンパウロ大学にて1週間に渡る集中講義を行いました。動物科学科に所属する2名の動物量的遺伝学者と2名の動物栄養学者が代表として派遣され、僕は量的遺伝学の教員の一員として講義を受け持ちました。サンパウロ大学(USP、ウスピ)はサンパウロ州の9都市に計11個のキャンパスを持っていますが、サンパウロ市から2時間ほど離れた場所に位置するPiracicaba(ピラシカバ)には、とても有名な農学系の学科が集まったキャンパスがあります。このサンパウロ大学PiracicabaキャンパスはLuiz de Queiroz College of AgricultureまたはESALQ(エウザウキ、エザウキ)という別名を持ち、1901年にThe Piracicaba Technical Agriculture Schoolとして創立され、1931年に創立に多大な貢献をした人物の名を冠した現在の大学名であるEscola Superior de Agricultura Luiz de Queirozに変更されたブラジル最古の農学系大学です。そのためこの大学の研究者は論文執筆時の所属名にUSP/ESALQを用いるようです。特筆すべきことは農学系大学といっても物理学科、化学科、統計学科等を始めとして計12学科を備えており、すべては農学への応用を念頭にいれています。今回の一連のブログ記事ではESALQ訪問を写真を中心に簡単に振り返りたいと思います。以下はESALQ訪問記の移動日になります。また講義のウェブページはこちらです。

続きを読む

初めての大学院講義

2016年初めての投稿になります。ようやく2016年春学期が終了しました。今学期は初めて講師として講義を担当していました。大学院時代にティーチング・アシスタントの経験はありますが、1学期を通じて講師として講義を受け持ったことは初めての経験です。ブログの更新が滞っていた理由は、他でもなくこのためです。

続きを読む