リンカーン日誌

或る量的遺伝学者のテニュア取得までへの道

JAM2015参加記

フロリダ州のリゾート地オーランドにて7月12日から16日まで開催された2015 ADSA-ASAS Joint Annual Meetingの参加記です。大学院時代は機会がなかったので、僕に取っては初参加になりました。JAM開催の前週にはInterbullも開かれましたが、そちらには参加していません。リンカーンから飛行機にてシカゴ・オヘア空港経由でオーランド国際空港に向かいました。特筆すべきことは土地柄多くの空港職員がスペイン語を操ることでしょうか。

会場はRosen Shingle Creekというリゾートホテルです。ホテル周辺には何もないので、車がないと観光という面では不便でした。

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月曜日は午前・午後ともに招待講演者による講演で、火曜日と水曜日が一般口頭発表に割り当てられていました。僕の発表は水曜日の午前中で、ネブラスカ大学に異動した後に着手した仕事である「MeSHエンリッチメント解析」について話しました。合間にはウィスコンシン大学マディソン校時代の友人との再会も楽しめました。フロリダ大学で最近アシスタント・プロフェッサーとして独立した友人やノースカロライナ州立大学とジョージア大学で新たにアシスタント・プロフェッサーとして独立する人と議論する時間も持てました。さらにどうやらゲルフ大学でも最近二人がアシスタント・プロフェッサーとして独立したと聞きました。やはり同世代の優秀な連中が独立していくことには刺激を受けますね。総参加者は3,000人を超えたようです。来年のJAMはユタ州のソルト・レイク・シティーにて開かれますが、JAMとしての合同開催は最後になります。

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この学会の問題としては今後育種寄りの遺伝学者だけではなく、分子遺伝学者やバイオインフォマティシャンをどのように引きつけていくのかという大きな課題がありますが、僕たちの分野では比較的歴史のある学会なので今回参加できたことに満足しています。