リンカーン日誌

或る量的遺伝学者のテニュア取得までへの道

プレプリント:ニワトリにおけるMeSH解析

ニワトリにおけるMeSH解析の論文をプレプリントサーバであるbioRxivに投稿しました。

この論文執筆の背景ですが、来月開催されるPlant & Animal Genome Conference (PAG) のPoultry Genomics Workshopで講演する機会を与えて頂いたことが発端です。今年出した産業動物におけるMeSHエンリッチメント解析の論文ではウシ、ブタ、ウマを例にとり解析しましたがニワトリは抜けていたこと、またPAGでの発表のためにせっかくニワトリのデータを解析するのであれば論文としてきちんと残したいと考えました。そのためPAGでの講演が決まった後に急いで3ヶ月ほどで仕上げてみたのが本論文です。論文中ではニワトリのMeSHアノテーションに関する報告とエンリッチメント解析に加えて、MeSHの階層構造に基づいたMeSH用語同士の意味的類似性とMeSHアノテーションによる遺伝子同士の意味的類似性の計算を試みています。詳しくは1月10日の日曜日に予定されているPAGのワークショップで講演します。

ちなみに共著者の2人はウィスコンシン大学マディソン校時代からの友人です。ほぼ同じ時期に大学院に入学して、ほぼ同じ時期に卒業して、ほぼ同じ時期にPIと独立しました。大学院時代からお互いに独立したら共同研究をして、一緒に論文を書こうぜと言い合ってきた仲ですので、論文として仕上げる作業は楽しかったです。