リンカーン日誌

或る量的遺伝学者のテニュア取得までへの道

二十代の履歴書

年末なので二十代に関する言葉をまとめてみました。

ぼくは二十歳だった。それがひとの一生でいちばん美しい年齢だなどとだれにも言わせまい。p.8.

ポール・ニザン「アデン アラビア ポール・ニザン著作集」 篠田浩一郎訳 晶文社

「独りであること」、「未熟であること」、これが私の二十歳の原点である。p.13.

高野悦子二十歳の原点

こういうよろこびをいったい何というのだろう。「ささやかな幸せ」というやつだろうか。青春と呼ばれる時代にはあんなにささやかな幸せを忌み嫌っていたのに、人間変わるものだなあと思いを致した夏でもあった。人間変わるものだ、などという感慨も、そういえば昔は忌み嫌っていたっけ。

川上弘美「ゆっくりとさよならをとなえる」から「オクラの夏」

「40歳過ぎたら男は自分の顔に責任がある(Every man over forty is responsible for his face)」と言ったのは確か米国第16代大統領リンカーンでしたね。それを念頭に置いて30代を過ごそうと思います。タイトルは中上健次のエッセイから拝借しました。