リンカーン日誌

或る量的遺伝学者のテニュア取得までへの道

ネブラスカ大学リンカーン校

2017年最初の記事はネブラスカ大学リンカーン校の簡単な紹介です。

ネブラスカ大学リンカーン校は1869年創立のランドグラント大学であり、ネブラスカ大学システムの旗艦校(Flagship University)です。カーネギー分類によれば"R1: Doctoral Universities – Highest Research Activity"であって、州の高等教育システムの中では州内最大規模の大学です(余談ですが過去にResearch I Universityという名称は消滅したらしい)。過去にはアメリカ大学協会のメンバーだったが近年脱退したそうです。

Money誌では2013年2014年ネブラスカは生計を立てるのによい州ランキングで上位10州に入っています。中西部のコーンベルト地帯に位置するだけあって、動物・植物を中心とした農学の研究がとても盛んです。逆に医学部がないので、大部分のお金が農学関係に流れているとも言えます(医学部はオマハ市にネブラスカ大学メディカルセンターが受け持っているため)。ノーベル賞受賞者の遺伝学者ジョージ・ビードルが学部と修士を過ごした大学でもあります。

ネブラスカ大学リンカーン校の農学系の大学研究者は研究部門を担うAgricultural Research Division (ARD)と教育を担う College of Agricultural Sciences and Natural Resources (CASNR)、その他Extensionプログラム等を統括しているInstitute of Agriculture and Natural Resources (IANR)に所属しています。各々の大学教員により役割が異なり、例えば僕のフルタイム当量(FTE)はARDが7割でCASNRが3割です。学部入学者の数で見るとCASNRの中では動物科学科の学生が一番多いそうです。