リンカーン日誌

或る量的遺伝学者のテニュア取得までへの道

FAPESP/UNLからグラントを貰いました

ブラジルのサンパウロ州にはSão Paulo Researchers in International Collaboration (SPRINT)と呼ばれるサンパウロ州にある大学に所属する研究者と海外の研究者を繋げることを目的としたグラントがあります。ブラジル側ではFAPESPと呼ばれる研究費助成財団がこのグラントプログラムを担っています。FAPESPは現在10以上の大学と提携を結んでおり、ネブラスカ大学リンカーン校も最近そのうちの1校に加わりました。

私たちは去年の短期集中講義以来サンパウロ大学のESALQと親交を深めており、ESALQに所属する2人の共同研究者と共同で今年SPRINTプログラムにプロポーザルを提出して無事に受理されました。研究内容は肉用牛の量的遺伝学的ゲノム解析です。研究費は$20,000がFAPESPからESALQの共同研究者へ、同じく$20,000がUNLから私たちに2年間支給されます。このニュースはネブラスカ大学側とFAPEP側でそれぞれ5月に発表されました。

ただSPRINTグラントはmobility grantと呼ばれており、2国間の研究者がお互いの国を行き来するための交通費や滞在費のみにしか使用できません。そのため私たちの次の目標はこのSPRINTグラントを足がかりに学生やポスドクを雇えるより大きなグラントプロポーザルを共同で執筆することですね。早速SPRINTグラントの第一陣として共同研究者が来週ネブラスカ大学リンカーン校を訪れるので、ホストとして彼らを歓迎する予定です。