リンカーン日誌

或る量的遺伝学者のテニュア取得までへの道

初めての大学院講義

2016年初めての投稿になります。ようやく2016年春学期が終了しました。今学期は初めて講師として講義を担当していました。大学院時代にティーチング・アシスタントの経験はありますが、1学期を通じて講師として講義を受け持ったことは初めての経験です。ブログの更新が滞っていた理由は、他でもなくこのためです。

続きを読む

コールド・スプリング・ハーバー研究所での学会参加記

先月はコールド・スプリング・ハーバー研究所にて開催されたProbabilistic Modeling in Genomicsに参加してきました。コールド・スプリング・ハーバー研究所が開催している数ある学会の中では比較的異色で、確率や統計学を全面に押し出して分子生物学に取り組もうという姿勢が学会の趣旨です。正式には今年が記念すべき第一回目の開催であり、他のCSHL学会と同様に定期的に開催することを検討しているようです。

続きを読む

GO-FAANG参加記

10月の上旬にワシントンD.C.で2日間に渡って開催されたGO-FAANGに参加してきました。FAANGプロジェクトはパイロット・プロジェクト段階ではAgENCODEなどと呼ばれていたようにENCODE (Encyclopedia of DNA Elements) の産業動物版です。同様にENCODEに触発されたプロジェクトとしてはマウスを対象としたMouse ENCODEやモデル生物を対象にしたmodENCODEがあります。

続きを読む